冬場の定期作業『土交換と根の整理』をご紹介致します。
健康に育っているモミジは根の生長が旺盛で根詰まりしやすいです。
根詰まりすると水の浸透も悪くなり、春夏時期の水切れリスクが増え管理が面倒になります。
1~2年に一度の植え替えがおすすめです。
また、害虫などの有無も確認できるので健康診断のようなつもりで作業していただけると安心できると思います。
植物の一般的な特性で上に伸びようとする為、株の上方から強い枝が出やすく、樹形が崩れ易いです。
盆栽としての形が整うように枝と根の整理をしていきます。
去年も作業を行ったのですが、上の写真のようにしっかり根が廻ってました。
熊手などで根をほぐし、根をカットしていきます。
根の太さも様々で、
強い枝=太い根、弱い枝=細い根、という関係性が感じられます。
前述のようにモミジの盆栽は上方先端が元気良く、樹形を崩すので比較的太い根を整理していきます。
少し分かりにくいですが、上の写真は3分の1程度の土を落とし、全体的に根の長さも切り揃えつつ太い根を少し深く切るなどして勢いを抑えました。
場合によっては2分の1程度、更にもっと土の交換をしてしまっても良い事もありますが、一部枝枯れなどのリスクもある為やり過ぎは注意して下さい。
根の整理後は枝を剪定して終了です。
術後(作業後)は水やりの頻度に注意して下さい。
葉が無い事や季節的にも土が乾き難いですので水のあげ過ぎに注意して下さい。新芽の生長と共に乾き易くなり頻度が増してきます。
今回は以上です。
不明な点はお気軽にお問い合わせ下さい。
また、以前制作した映像(生長動画を作りました。)と同様にモミジ盆栽の年間管理をブログとタイムラプス映像でまとめたいと思ってます。
こちらも併せて宜しくお願い致します。